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名無しさん
2023/03/14(火) 18:58:44 ID:ozIEBIMc0
おい
421
名無しさん
2023/03/15(水) 01:59:23 ID:fwa2l69q0
短距離って若駒より体が完成した6歳前後が一番充実するよねって思う
422
名無しさん
2023/03/15(水) 02:14:31 ID:zosX3daQ0
シルヴァーソニックの担当者可哀想
「春はいつも調子が上がるのですが、この時はデビュー以来最高と思えるくらい調教でも動いていました」
当該週には、馬房で捕まえようとすると、立ち上がって逃げようとしたが「それもむしろ調子の良い時に見せる素振り」と思うと、期待が高まった。
「それにつれてモノ凄く緊張しました。レース当日のパドックで曳いている時も、吐いちゃうかと思うくらいでした」
ところが、競馬は呆気なく終戦を迎えた。前扉が開きスタートが切られると同時に落馬。シルヴァーソニックは騎手を乗せないまま、馬群を追走した。
「ゲートまでついていき、スタートを見守ったのですが『あ!!』という声が聞こえたと思ったら、カラ馬で走るシルヴァーソニックが見えました」
その刹那、頭が真っ白になり、動けなくなった。
「他の厩務員さんに抱えられながらバスに乗り込んだのだけは覚えています」
下馬所まで戻るバスの中に設置されたテレビ画面を見ると、カラ馬のまま、まるでレースに参加しているように走る相棒の姿が見えた。そして、レースが終わり、バスから降りた瞬間、スタンドが「ワッ!!」と湧いた。
「何が起きたのかと思って、見ると、1〜2コーナーの間のラチの外へ飛び出して横たわるシルヴァーソニックの姿が見えました」
父同様、ラチに激突すると、そのまま横になってしまったのだった。
慌ててシルヴァーソニックの所まで走った。とはいえ距離があるので、なかなか現場に辿り着かない。その間も横たわる芦毛の馬体はピクリとも動かない。
「死んじゃったかと思うと、涙が溢れました」
肩を落とし、ようやく愛馬の近くまでいき、泣きながらいつものように呼び掛けた。
「シルヴィー!」
すると、信じられない事が起きた。それまで微動だにしなかったシルヴァーソニックが、何事もなかったように立ち上がったのだ。
「死んでいなかったと思うと、ただただ嬉しかったです」
すぐに馬体をチェックした。すると、出血もなければ、歩様も問題なかった。安堵の念が強くなると、同時に思った。
「何でずっと横たわっていたんだ?!」