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唐澤貴洋殺す (1001)

104 風吹けば名無し@転載禁止 2014/07/11(金) 23:37:37.08 ID:bqFbtqCl
バス会社に就職が決まり、今日はいよいよ初めての運転。だが出発時間になっても、お客が一人乗り場に到着しておらず、なかなか出発できない。
かなり定刻から送れた後、スーツ姿の男が何やらブツブツ言いながらバスに乗ってきた。
何が「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」だ。文句を言いたいのはこっちだ、と内心思いつつ、お客様の為に、なるべく到着時刻は遅らせまいとアクセルを踏み込んだ。
高速に乗ってしばらく経つと、何やら油の匂いと荒い呼吸が運転席まで運ばれてきた。ガサゴソと何やら紙袋の音もするし、どうやら客がマックを食べているらしい。
周りの迷惑を考えない客もいるものだなあと、少しこの仕事を選んだことを後悔した。
休憩予定地である海老名SAが見えてくる。やっと休憩だ。距離的には全く問題無かったが、初めての運転で客に慣れていなかったせいか、少し疲れていた。
あの小太りのスーツ男が降りて行く。マックの紙袋を持っていたから、車内で食っていたのもあいつだろう。
私は手洗いに行き、出発することを乗客に告げると、福岡へ向けて再びバスを走らせた。
ところが出発してものの数分で、客席のほうからガタガタ音がするのが聞こえた。
どうやらあのスーツ男の席のようだ。本当に嫌な客を乗せてしまったものだと思った瞬間、
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
僕の人生史上最低の客の奇声が福岡行きのバスの中でこだました。

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