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忍法帖【Lv=12,xCxPT,ID:fa.LxRPF5BxtIXOJxxoh6k9wC1s05LOdKcgRzI.C7EJ.PE】 (ワッチョイ MqdU-BHuz)
2024/10/26(土) 01:00:13.50 ID:Qs8Qdw25
>>561
商店街の街並みが切り取った
縦長のフレームの中で、
彼女は控えめに笑っている。
手のひらに太陽をのせて、
子どもっぽいねと笑っている。
当人もまだ、子どもだというのに。
小さな肩に圧しかかる期待と、
胸に灯る闘志と、
うすく固く蓋をする諦観。
それらすべてをひっくるめて、
あの子は笑う。
だから、思うのだ。
太陽ひとつ。
直径約140万キロメートルの、
世界で1番大きい金メダルは、
彼女の手にこそ相応しい。
彼女に願う。
どうか笑っていてほしい。
この時だけでも、無邪気に。
空に願う。
あの子が太陽を掴む時、
そのやわい手が焼けてしまわぬよう、
包んでやれるのが、自分でありますように。
商店街の街並みが切り取った
縦長のフレームの中で、
彼女は控えめに笑っている。
手のひらに太陽をのせて、
子どもっぽいねと笑っている。
当人もまだ、子どもだというのに。
小さな肩に圧しかかる期待と、
胸に灯る闘志と、
うすく固く蓋をする諦観。
それらすべてをひっくるめて、
あの子は笑う。
だから、思うのだ。
太陽ひとつ。
直径約140万キロメートルの、
世界で1番大きい金メダルは、
彼女の手にこそ相応しい。
彼女に願う。
どうか笑っていてほしい。
この時だけでも、無邪気に。
空に願う。
あの子が太陽を掴む時、
そのやわい手が焼けてしまわぬよう、
包んでやれるのが、自分でありますように。