安価で国語の教科書の作品を改変するスレ★2 (694)

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17 - 一般名無し質問者 2022/06/23(木) 13:45:06 ID:dCmV1WMf0

では、この話の主人公は、唯、>>19される為にのみ生れて来た人間で、別に何の>>20も持つてゐないかと云ふと、さうでもない。
>>21は五六年前から>>22粥と云ふ物に、異常な執着を持つてゐる。
>22粥とは山の>22を中に切込んで、それを>>23の汁で煮た、粥の事を云ふのである。
当時はこれが、>>24として、上は>>25の食膳にさへ、上せられた。
従つて、吾>21の如き人間の口へは、年に一度、>>26の折にしか、はいらない。
その時でさへ、飲めるのは僅に喉を沾すに足る程の少量である。
そこで>22粥を飽きる程飲んで見たいと云ふ事が、久しい前から、彼の唯一の>>27になつてゐた。
勿論、彼は、それを誰にも話した事がない。
いや彼自身さへそれが、彼の一生を貫いてゐる>27だとは、明白に意識しなかつた事であらう。
が事実は彼がその為に、生きてゐると云つても、差支ない程であつた。
人間は、時として、充されるか充されないか、わからない>27の為に、一生を捧げてしまふ。
その>>28者は、畢竟、人生に対する路傍の人に過ぎない。
しかし、>21が夢想してゐた、「>22粥に飽かむ」事は、存外容易に事実となつて現れた。
その始終を書かうと云ふのが、>22粥の話の目的なのである。
(>22粥/芥川龍之介)