42 - 一般名無し質問者 2022/04/24(日) 11:44:14 ID:gTvhPMRY0
国の制度としてはないですが血脈とかは残っているという感じです
日本でもイタリアでもそうですが 師の指摘のとおり国としての公の制度上消えても
私人としての家督とか家としての財産や権限とかは残っている感じです
フランスの場合は18世紀末に革命がおこったといっても
革命に協力的貴族は尊重されましたし
普仏戦争敗戦後(1870年代)に政権を握ったティエールは王党派だったりしますし
現代史においてもシャルル・ド・ゴール(大統領1959-69)やジスカールデスタン(大統領1974-1981)、フィリップ・ド・ヴィリエといった
名前から貴族出(姓と名の間にdeが入る)が明らかな有力政治家も多いです
ちなみにジスカールデスタンはジスカール家と貴族エスタン家の複合姓です
姓が母音で始まる場合はdeはくっつけてd'となります
フランスの階級社会は単なる貴族出庶民出ってよりも
有産国民と無産国民の間でキャリア形成有利不利でギャップが発生したり
(大学入学の門戸が広いとはいえ無産側に生まれるとキャリア形成方法がよくわからなかったりします)
大統領首相閣僚を大量輩出する超名門校(大学院相当)がやっぱり上級向けに存在したり
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%AD%A6%E9%99%A2
(この学校の存在は格差社会対策に当たってまずいとOBであるマクロン大統領自身が姪にしました)
政官財の汚職が盛んなお国柄だったりで階級形成固定化しやすい土壌が色々あるのもフランスの特徴ですね