バイオテクノロジー・遺伝子工学統合 (127)

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80 - 虚無呼弖 ◆AbDmhTCTZY 2021/12/04(土) 03:14:08.70 ID:TwxtEi9T0

例えば顕性と潜性をわかりやすく説明するためにABO式血液型を紹介します(他にもRh式やMN式のようなものもありますが、今回は割愛)
もう一度言いますが、顕性と潜性の大きな違いは発現のしやすさです
顕性が発現しやすく、潜性が発現しにくい遺伝子です
ABO式血液型にはA遺伝子・B遺伝子・O遺伝子の3つがあり、これら3つのうち(重複可で)2つの遺伝子の組み合わせて、計6パターンの血液型によってその人の血液型を決めると言ったものです
わかりやすいものから、AA(A遺伝子2個)・BB(B遺伝子2個)・OO(O遺伝子2個)は問答無用でそれぞれA型・B型・O型となります
AB(A遺伝子1個・B遺伝子1個)だとAB型になります
問題なのはAO(A遺伝子1個・O遺伝子1個)とBO(B遺伝子1個・O遺伝子1個)の取り扱いです
結論から言えば、AOはA型、BOはB型となります
要するに、A型はAAとAO、B型はBBとBO、AB型はAB、O型はOOです
なぜAOがA型でBOがB型でABがAB型なのか?この理由が先述した顕性・潜性によるものです
それはO遺伝子がA遺伝子やB遺伝子に比べて発現しにくいから、すなわちO遺伝子はA遺伝子やB遺伝子に対して潜性だと言えるからです(A遺伝子・B遺伝子はO遺伝子に対しては顕性です)
要するに、O遺伝子はA遺伝子やB遺伝子に発"現"権(当職の造語です)を取られたというイメージです
逆にA遺伝子とB遺伝子の間には顕性潜性の関係がないので、両方の遺伝子が主張し合ってAB型となります
O遺伝子同士なら発"現"権を邪魔するものがないのでO型となります