8 - 一般名無し質問者 2021/08/22(日) 02:26:22.94 ID:9m2P4FcH0
雑談の書き込みについてこちらで補完させてください
https://inter-concierge.net/test/read.cgi/whitenighit/1624102961/141-
【医療倫理の夜明け】
【デイヴィッド ロスマン】
かつて医者は患者宅を巡回する往診医が主体で、日本なら常備薬の薬売りが思いつきますがアメリカでは馬車に乗った医療かばんを持った医者がその役目をはたしていました
彼らは医療技術こそ未発達ながら日ごろから地域住民の良き相談相手になり観察することで非常に高度な問診の技術を獲得することでその不利を埋め合わせ、また手の施しようがないというときには患者の価値観に合わせた選択を心がけていました
ニ十世紀初頭ごろ診断器材の発達にともなう大型化により往診は時代遅れになり、病人は自ら病院に行くことが当たり前になります
これはゆくゆくは医者と患者の信頼関係を薄れさせ、大戦後には人体実験の横行や臓器移植、延命治療の技術の発達から患者と医者の利益相反が想定されるようになり患者は様々な形で権利運動を展開します
この本は一冊読めばかなりのことがわかるので、医療に興味のある方には強くお勧めいたします
ちなみにこの往診医はcovid-19のもたらす医療崩壊のせいで逆に復活し、検査も難しいあまりとうとうまた問診だけでコロナを見抜くことができるようになったそうです
百年越しに歴史が繰り返すのを見るのは何とも言えないですがそれだけ医療者は大変ということなので皆様も自粛しましょう