書評・読書のためのスレinバリュケー (94)

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3 - 一般名無し質問者 2021/07/12(月) 20:21:54.27 ID:CPOVk5x20

【地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団】
【森功】

アイオス五反田近くにある廃旅館「海喜館」の女将の老婆になりすまし
積水ハウスから55億円を騙し取った詐欺グループを取材したノンフィクション作品。

業界大手の積水ハウスが、こんな簡単に騙されるのかと報道時には驚いたが
悪い弁護士や悪い司法書士が名義を偽造する方法
人材確保や演技指導など犯行グループのチームプレイや法律の裏をかく巧妙な手口には、
手品の種明かしをされているような感覚があった。
五輪前の都市部の土地の高騰や少子高齢化による空き家の増加、捜査機関の土地売買の知識不足も背景にあると言われているが、似たような詐欺事件は表に出てこない例が多く、末端の実行者のみが逮捕され、全体像がつかめないことも多いという。
似たような題材の小説もあるが、事実は小説より奇なりだと思うので、まずはこちらのノンフィクションを読んでてみてほしいと(間)思っています。