恒心教 原子力庁 バリュケー支局 (168)

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63 - 一般名無し質問者 2021/09/02(木) 13:16:26.61 ID:GGVm7/JK0

余談ながらロケット燃料は火薬の一種といっていいもので、歴史的には人や動物の排泄物から酸化剤を取り出して少量の燃料と混ぜることで製造されてきました
ロケット爆弾は中国明代ごろの火箭に始まるかなり歴史ある兵器です
時代が下ると硫酸を使って燃料に酸化剤を化学的に混ぜた無煙火薬が登場し、かつて貴重な資源と見なされた酸化剤も人造できるようになります
そして残渣の少ない無煙火薬を使うことで信頼性の高い機関銃が実用化され、その三つの要素が組み合わさったことで第一次世界大戦は過酷なものとなり近代と現代を分ける境目の一つとなりました
プロペラ式飛行機の時代技術者の理想としてロケットエンジンを有人飛行機に実装するというものがあり、現にドイツでは第二次世界大戦末期これを実運用したものの火薬特有の燃費の悪さのためほとんど飛べず燃料の安全性も低かったこともありあまり役に立ちませんでした
その後ただの燃料だけを積んで空気中から酸素を取り入れる飛行機が登場してこれが今のスタンダードとなっています
それらのことから宇宙ロケットというのはある意味での先祖返りとも言えます
原子炉は酸素と炭素が結びつくことで燃えているわけではなく、不安定な性質を持った核燃料が変質の過程で熱を発しているため海中で使えるのです