98 - ニヒケー元コテ ◆AbDmhTCTZY 2021/08/23(月) 02:21:35.27 ID:XdrQ+mkO0
読み返したら言Jだったので修正しまふ
当職無能 全身唐澤
フィボナッチ数列は二項間の差が負黄金比φ≒1.618に収束する数列でふ
なので貴職の質問を「なぜ自然界には黄金比が見られるのか」と捉え、回答させていただきまふ
始めに黄金比というのはあくまでもこの世の中で見られるものを西洋基準で美しいとされたものを指すという事が重要でふ(日本では白銀比(4:7)や上下左右対称(1:1)を好む傾向がありまふので一概に5:8がすべてという訳ではありません)
黄金比はエウドクソスという紀元前の数学が発見したとされており、その黄金比を作品中に用いたのは彫刻家のペイディアスが最初だと言われていまふ(パルテノン神殿を作った人でふ)
ただ当時の黄金比はまだ曖昧なものではありました
黄金比の正確な定義は後にユークリッドによって確立しました
ユークリッドは外中比として現在「黄金長方形」として知られている図形を用いて自身の「原論」に記述しました
建造物や彫刻作品等に黄金比を用いたのは要するに人間による意図的な営みに過ぎません(意図して黄金比を意識した取り込んだ方も結構いまふ)
自然界の黄金比の例としてよく挙げられる、オウムガイや松ぼっくりに黄金比が見られるという言説は結論から言うと黄金比に近いだけに過ぎません
フィボナッチがフィボナッチ数列と黄金比の関係性を見つけたのはそれから1000年以上後の話でふ
フィボナッチ数列でよく出される例にひまわりの種の配置の話があるのでふが、これは種の配置を限られた円スペースに最も多く入れることができるのがフィボナッチ数列的な螺旋配置だったからでふ
ひまわりは最も多くの種を保有できる方法を見つけ、そのように進化を遂げたのでふ
それがたまたまフィボナッチ数列的な螺旋配置だったということでふ
要するにひまわりの種とフィボナッチ数列の関係性は奇跡とも言っても過言ではないかもしれません
ちなみに黄金比という言葉を最初に用いたのがドイツの数学者のマルティン・オーム(1835年)で、黄金比には安らぎを与える数美があると発表したのはドイツのグスタフ・フェヒナー(1867年)という物理学者兼心理学者が最初でふ
以上より、黄金比は意図して組み込まれるか黄金比っぽいだけで実際は違うのか、はたまたごく稀な例としてひまわりの種の配置の例があるというわけでふ