244 - 虚無呼弖 ◆AbDmhTCTZY 2021/12/11(土) 11:51:20.90 ID:pMyX+9AS0
配向性に関しても補足しておきます
配向性とは生成物が2種類以上得られることが想定される際、(結果として)特定の異性体が優先して得られることを配向性があると言います(反応位置選択性という言い方でもOKです)
でも書きましたが置換する官能基の電子供与性・電子吸引性で決まります
電子密度の高い部分に官能基が置換しやすいので、それがオルト・パラ位なのか、或いはメタ位なのかを考えれば問題ありません
あと官能基毎の配向性の中でも強い弱いの関係があります(高校では気にする必要はありません)
たまに勘違いしている方もいらっしゃいますが、特定の異性体を得られやすいわけなので、別に他が一切出来ないという訳ではありません
異性体同士の存在比とでも考えるとわかりやすいかと思います
あと例に挙げ忘れていましたが、炭化水素基とハロゲン基もオルト・パラ配向性があります
フェノール性ヒドロキシ基、アミノ基、メトキシ基の配向性は他と比較しても強いですが、炭化水素基やハロゲン基の配向性は弱いです