防G論文閲読部 (8)

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『アイヌ語の衰退と復興に関する一考察』 - 上野昌之
（埼玉学園大学紀要. 人間学部篇 11, 211-224, 2011）
https://saigaku.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_view_main_item_detail&item_id=526&item_no=1&page_id=13&block_id=21

大日本帝国による悲惨なアイヌ語・アイヌ文化剥奪の歴史は物の本でたくさん読んできたけど
言語復興の試みに関しては虫食いやったからこの紀要論文を読んだンゴ

アイヌ語の再興はまず『言語権』という権利を基点に二風谷のデカいアイヌ語教室のような形でアイヌがアイヌに言語や文化を教えてアプローチしていくというのは地に足が付いてるな
既にアイヌ語学習ではICTも活用されとるからこの分野は今後当事者の手によって伸びていく事を期待したいわ

これ読んでて思ったんやが
憲法を共和制を望む左派の立場から改正する場合は一条を取り除いて象徴天皇制をやめることは必須やけど
それだけやなくて言語権含む先住民族の権利を条文で保証することも大事なんやないかと
そこまでいかなくても法律でアイヌ語や奄美以南の少数言語には公用語の地位を与えて欲しいンゴねえ…

防Gでちょっとやりたいなと思ってたやつや

>>2
それできるの北海道だけとちゃう？
やから貧困から脱出するために全国てか東京に行ったアイヌは受けられんやろな
そもそもアイヌであるということを知られること自体が昨今のネットの状況を鑑みると結構リスクあるから厳しいやろうなぁ……

>>4
北海道以外に暮らしとる当事者の中には改めて自分のルーツを明かすという選択をする人も多くなっとるんよ
もちろんその選択をしない人もおるけどな

あとアイヌ語教育やウエペケレやユカㇻの研究は本土の大学でも行われてきとるので
アイヌ語が使われてるのが北海道だけというわけでもないんよね

法的にアイヌ語に公用語の地位を認め、一部の高校で選択科目として韓国語（朝鮮語）の単位があるように選択科目としてアイヌ語が学べるようにするということはやるべきやと思う

ただやっぱり差別は心配やから、少なくとも少数民族に対する差別禁止法を立法して施行すべきやね
それですべてが解決は出来んから和人の側が草の根で差別主義者と対峙する必要はあるが

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防儲の読書部に貼られてた論文になるけど紹介
災害復興について考察した論文で、序文とはじめにがもう熱い
単に災害からの「復興」と言っても為政者の思い描く復興（空間復興、統治的復興）と被災者の求める復興（人間復興、市民的復興）のそれぞれがあるというこの視点だけで目からウロコやね
またそれらの理念の歴史、実例、そして対立・矛盾等を丁寧に紐解いていく（最後には乖離を埋める復興計画にも触れとる）
ワイらは災害大国におるわけやし、読んで損なしどころか必読の論文やと思うで

理念の変遷からたどる災害復興の系譜学　─復興の個人主義と集団主義の構造的解明を試みる
https://www.kwansei.ac.jp/cms/kwansei_fukkou/file/research/bulletin/saigaifukkou_11/kiyou10_01.pdf

>>5
少数民族というかアイヌへの差別禁止はこの国では相当厳しいというか多分無理やで
例えば統一なら山上しても厳しいように自民党の統一教会以外のカルトの日本会議が積極的にアイヌにヘイト仕向けてるんやもん
ロシアがアイヌ民族を先住民族やも認める最中にやってたんやし

明かす選択をするのはやりやすくはなったかも知れんがLGBT並みかそれ以上に厳しいから相当勇気ないと無理やで
アイヌ語に関しても例えば東京でも結構な割合の大学で実施されてないと思うから無理や
そもそも論として発音自体ある意味一度ほぼ完全に死んでるからそれが本当のアイヌ語の発音なのか問題もあるしもう色々と手遅れなんやわ……