法廷 (3)

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2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2018/09/19(水) 20:14:43.35 ID:8P6mKFaw0

過去の世界では人々は争い合い奪い合う余裕が存在した、しかし真の極限状態においては人は助け合わなければ明日を生きることすら叶わない、それがわからないものたちは真っ先に死んでいった。
生き残り団結した人々によって各地に村々が作られ人々は電気も何もない原始的な生活をしながらある男を探し続け、とうとう捕まえた。

くるみを地面に置いて車が通るのをひたすら待っていた男唐澤貴洋、親の庇護のもとで甘やかされて育ち上級国民として炎上しつつも教祖として祀り上げられていた無能。
生活能力0ながら無為な人生の中で貯めに貯めた厚い皮下脂肪で三年間ほぼ飲まず食わずで生き延びた貴洋の頬は痩せこけていた。
発端は虎ノ門に核ミサイルが落ちたからには尊師が絡んでいるに違いないと一人の元なんJ民が言ったことから始まった。
ただの戯言が誰が核を撃ったかもわからない、どうしてこんなに苦しい思いをしててまで生活しなくてはいけないか分からない、そんな人々の積もり積もった不満に火をつけた。
なんJ民たちは日々の生活の中でも隙あらば尊師を探しついに見つけ、村に設えた簡易法廷に引きずり出し公開処刑を前提とした裁判を始めた。
裁判長はかつての嫌儲民、一度は公認弁護士として認めたデブに自分の弁護をしてみろと木づちの代わりにバットを突き付ける。
近隣からもかけつけた尊師を憎む人々に囲まれて唐澤貴洋弁護士は口を開いた。
あああああああああああああああああああああああああああああああ (ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ )
辺りは糞尿の悪臭に包まれるが地獄と化した世界でサバイブしてきた人々は眉一つ顰めない、一人ひとり持ち寄ったナイフを構えて踊るパカベンに近づいていく。
殺意と狂気に囲まれてなお唐澤貴洋弁護士は叫び肛門から糞を垂れ流し続けた、核で世界が焼かれて最初で最後の法廷が流血をもって閉廷した。