Kのオナホール (28)

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12 - Let`sGO 素敵な世界 2018/05/31(木) 16:59:51.26 ID:zgMvcYUg0

「はっ!」

意識から目覚めると、当職の目には見知った天井が映っていた。
毎日、いや、週に二日程見る事務所の天井だった。

「夢…だったナリか」

夢であった事に安心して、ふらつく足取りで窓まで向かい、カーテンを掴み、いつもの六本木の風景を眺める。
六本木だった場所は、夢の中で見た風景そのままだった。

「夢じゃ…なかったナリか?」

いや、これもきっと夢ナリ。また目を瞑って、眠ってしまえばいつもの事務所に戻れる筈ナリ――

「よぉ、トイレから出たら起きてるじゃねぇか」

「は!お、お前は…祥平!何で事務所に!?」

「お前を生処理道具として置いておく事にしたのさ。おら、ケツ出せ!」

「いやぁあああ!!た、助けて!ひろあき!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「何て事だ。カラさんの助けを呼ぶ声が聞こえるが、セミの抜け殻を見るのに夢中で助ける事ができない」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「いやぁあああ!!ひろあきぃいいい!!!」

当職は悟った。ここで山岡くんを頼っても、助けて貰う事は出来ない。
そして、山岡くんをこんな異世界に連れていく事は、できない。
こうなれば…

「俺は、俺の二十秒後を見ている!」

当職は、もう迷う事なく事務所の窓を突き破り、逃げる事にした。
脱出した時、祥平が大きく舌打ちしたのを聞き逃さなかったが、今はそれどころではない。

「どぅふっ!」

やはり、地面に叩きつけられても、衝撃を受けるだけで怪我も痛覚も走らない。
これなら好都合だと、当職は走りとにかく祥平から逃げる事にした。