5 - 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2018/01/04(木) 14:29:50.51 ID:Wsj8YAEF0
ずっと何かを、探している。
毎日何かを探していることを思い出す。
気付けば涙が流れている。
今日も俺は電車で都心の事務所に出勤する。
反対車線の電車が通り過ぎる、その瞬間短髪で小太りの男が目に入った。
ずっと何かを探していた。
俺は全力疾走で走り出し虎ノ門の街を駆け抜ける。
息切れが激しい、もう倒れそうだ。
その瞬間小太りの男も息を切らして俺の側へ向かってくる。
「あ、あの!」
震える声で声を掛けた。
「君を、どこかで!」
小太りの男は答えた。
「と、当職も!」
二人は同時に言った。
「君の名前は?」