貴洋のうんち (4)

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1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2017/07/09(日) 15:38:28.20 ID:1gOWXvnw0

 昔々あるところに、唐澤貴洋といういじわるな貴族がいました。
貴洋は町に出るといつも便所にもいかずぶりぶりとうんちを垂れ流していました。
そして「高貴な当職のうんちを与えられて庶民も幸せだろう」とけらけら笑っていました。
町の人たちは怒りましたが、貴洋は貴族なのでどうすることもできませんでした。
町のいたるところにはいつも貴洋のうんこがぽつぽつと落ちていました。

 ある日、物好きな人が貴洋のうんちを拾い、こねあげておもちゃを作りました。
うんちでおもちゃを作るという狂った発想に人々はとまどいましたが、そのおもちゃが意外にもよくできているに気がつくと、すぐに夢中になりました。
貴洋は良い食事をしているからか、そのうんちも上質で、こねあげればどんな形にもなるのでした。

 うんちのおもちゃはとても流行し、町民は貴洋のうんちで楽しむようになりました。
自分のうんちが粗末に扱われていることに気づいた貴洋は、町に出てうんちをしなくなりました。
町中にあったうんちもついになくなり、数が足りなくなると、貴洋のうんちは貴重品として扱われるようになりました。
「これは何月何日に唐澤貴洋がひりだしたものである」とうんち一つ一つが選別され価値がつけられ、自分のうんちを貴洋のものだといって騙す人も出てきました。
貴洋にたいして、「おねがいしますどうかうんちしてくださいこのままではおかしくなってしまいます」と頼み込む人や、「おい、貴洋。さっさとうんちしやがれ。でないところすぞ」と脅しを行う人まで出てきました。