2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2017/07/07(金) 02:21:56.59 ID:qqJRc/oO0
「よくもそんなアホ面晒して生きていられるな
この糞漏らしの詐欺師が
猿以下の知能のくせして弁護士とか何の冗談だよ
今まで関わった全ての人に謝罪しろ」
「お前の醜態を世間に広めまくってやる。
誰からも相手にされないようにしてやる。
ゲロ以下のゴミ核以上の汚染物がこのまま生きてられると思うなよ」
「唐澤死ね絶対に殺してやる
覚悟しろよ無能
お前の居場所は分かってるんだ
あとはお前を始末するだけだ」
「ナイフでめった刺しにして、殺す」
それらは親や教師への恨みつらみであったり
自分の不甲斐なさだったりの八つ当たりだったのだろう。
思いつくままに精一杯彼を罵倒した。
それでも唐澤貴洋はなんともないかのように
いつもあの怪しげな笑顔のままだった。
“それで終わりか?もっとやってみろよ”
彼をやっつけようとしている人は他にも大勢いて
たまにやりすぎて捕まった奴らもいた。
しかし、それはほんの一部で僕には何も起きなかったし
関係のないことのように思えた。
不思議なことにやめる気にはならなかった。
罵倒をくり返すたびに、心は癒やされていった。
現実でこんなことをいったらキチガイ扱いされて病院にぶちこまれるだろう。
でも唐澤貴洋には好きなことを言える。
本音をいくらぶつけても平気な相手。
だからこそ彼は誰よりも身近な存在だった。
けして揺るぐことがない絶対性に
ある種の憧れさえ感じていた。