208 - 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2017/12/30(土) 11:39:16.56 ID:C8I1I9GX0
次の部屋には、大量の小麦粉を貪る小太りの男性と、その後ろで鞭を手に持つ料理人がいた。
その身にまとうコックコートとコック帽は純白。服から透けて見える胸毛と桜色の突起。服の上からでも分かるくらい主張する胸の二つの怒張。そして全身から漂う妖しげな色気。
間違いない。彼はパスタ担当の、乳首の弱い料理人だ。
小麦粉を食べる男性とそれを鞭打つ料理人。やがて絶叫と主に肛門からひり出される生地。それは我々にとって、もはや見慣れた光景であった。
手早く生地をパスタメーカーに通し、あっという間に生パスタが完成した。
料理人は沸騰した湯の中に生パスタを投入すると、手に持っていたパスタの切れ端で、おもむろに自身の乳首を刺激し始めた。
「んっ…… ふぅ……… んんっ……………… か…さんっ……! っっっ………………!!!!!」
やがて数分で絶頂した料理人は、ガクガクと痙攣しながら麺を上げ、オリーブオイルで素早く和えた。麺の中央に一本芯が通った見事なアルデンテだ。
「僕はこうやって、生地の状態を自分の体で確かめることで茹で時間を計ります。百発百中ですよ」
乳首の弱い料理人は、自身の体液で汚れた下着を換えながら、はにかんでそう言った。
「このミートソースの良いところは、具材を変えるだけで他の料理も製造できることです」
オーナーである森氏はそう語った。
なるほど。例えばニンニクやキャベツなら餃子になるし、玉ねぎとパン粉などがあればハンバーグになる。
常に新しい料理を追求するこの姿勢こそ、スリーミリオングループ繁栄の原動力なのだろう。
常に行列の絶えない人気店ゆえ、気軽に食べに行く、というのは難しいかもしれない。
ミートソース・スパゲッティは数量限定で、すぐに売り切れてしまう人気商品だ。
しかし一口噛みしめれば、並んでいた時間なんてきっと忘れてしまうほどの、至福のひとときを味わえる。
「スリーミリオンキッチン」はミートソース好きにもそうでない人にもお勧めできる、まさに「名店」と呼ぶにふさわしい洋食屋であった。