7 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2017/01/09(月) 17:59:31.61 ID:cNTlGSU20
気持ちのいいことは好きだ。抱きしめあって、たくさんキスをしていれば、考えるのを放棄できる。僕だってYくんのことが分からない。知りたいことはたくさんある。なんでクリスマスを大好きな先輩とじゃなくて僕と過ごすの、とか。
「俺さ、割と潔癖な方なんだ。だから他のと寝てもキスだけはしたくないんだよね」
……なんでそんなむごいことを言うの、とか。
Yくんとのセックスはとても淫らだ。キスだけで身体中がとろける。この陶酔感や多幸感は、相手がYくんのときしか味わえない。僕は彼と寝るたびに愛情の偉大さを知る。
涙を流して乱れる僕しか見せられないのは残念だ。彼は僕を淫乱だと思っているだろう。しかし僕は、客相手に無反応で怒られたことさえあるのだ。
事務的に仕事をこなす僕を見せられたら、どれだけ彼を愛しているか知らしめることができるのに。
僕はYくんの匂いを嗅いだ。今は石鹸の匂いだ。Yくんはいつもいい匂いがする。僕は、彼の汗の匂いが一番好きだ。でも僕にはこの匂いを独占することができない。
Yくんは僕を抱くとき必ず首を強く締める。意識が遠くなり、死を感じる。死は快楽だ。この快楽だけは、何にも代えがたい。