4 - 4/6 2016/11/27(日) 14:41:26 ID:1N4Shq6U
「は?」
突然の事であったから僕は動揺して生返事をしてしまったのだが、彼女は気にも留めずに続けて言った。
「今のあなたはそれ(38)の頭の中身が気になっているのです。」
事実である。確かにからさんの頭の中身は眠れそうにない程には気になっている。
だが、僕はそんな事を彼女に伝えたことはないし、そもそも会話をするのだって初めてだ。
「だから、割ってみればいいのです。」
そう言って彼女は可愛らしく微笑みながら僕に血と油のついた鉈を渡した。
「そんなおもちゃ(38)に、何も遠慮することはないのです。」
鉈はそこらのホームセンターに売っているような安物であるが、そんな事はどうでも良い。
目の前のサイコパスと思わしき少女はからさんを殺害し、
あまつさえ僕にからさんの頭を割れといっているのだ。
僕がやらなければならないことは決まっている。
からさんの頭を割らなければ。