1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2016/11/20(日) 03:44:56 ID:wYRMAfmA
僕は疲れていた。
時計の針が午前2時を回ったころ、真っ暗な部屋のベッドで、僕はため息をついた。
進まぬプロジェクト、度重なる上司からの叱責、部下との接し方、自責の念…
挙げればキリがないほどの事柄が、40近くなった僕の身にどっさりと覆い被さっていた。
つらい。きつい。疲れた。休みたい。でも仕事が…
そんな感情が交錯し、うまく眠れないまま朝を迎える、そして会社に行く。
ここのところずっとこの感じだ。
というか、大学を出て今の会社に入ったときからそうだったかもしれない。
一生こうなのかもな、自嘲気味に笑い、僕は検索した。
「つらい 寝れない」
なぜ検索したのかは分からない。本当に、ただなんとなくだった。言い方を変えると、本能だったのかもしれない。
その検索結果に、彼はいた。
「もしつらくて寝れないことがあれば弁護士にメールしてみてください」