5 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2016/11/14(月) 21:17:15 ID:b4nQlxJ2
こんなことを考えはじめると結局眠れないのはいつもの事であり、そんな夜は決まってピンサロに行く。
ピンサロの嬢だけが俺に優しかった。
「新人…か」
パネルに見慣れない顔があった。あどけなさの残る可愛らしい顔立ちといかにも清楚そうな三つ編みとは対照的に、艶かしい表情と豊満な胸にくびれた腰。合格点だ。
「六実ちゃん、お願いします」
指名はすんなり通り奥から浴衣を纏った娘がでてきた。
「初めまして、お相手させていただく六実です。よろしくお願いします。」
実物は写真以上のかわいさで驚いた。これはすぐにでも行為に移りたい。しかし六実はそれを許さなかった。
「ねぇ、今何か強く後悔している事があるんじゃないんですか?」
心臓が「どくん」と強く波打った。まさか、俺のことを知っているのか。
「な、なんで?」
「わたし、分かるんですよね。あなたの事。」
やっぱり。
「あなたのしてきたこと、あなたの考えてきたこと。」
もう、帰ろう。
「わたしは、あなたの後悔をなくせるかも知れない。」
「…え?」
「わたし、人を過去に送ることが出来るんです。」