33 - クリームパン (sage) 2016/11/09(水) 01:53:45 ID:MMxigkkg
まぶたの向こうで光がちらついている。
思わず身をよじると、鼻の先には父の顔があった。
ふっくらとした頬。添えられたモミジの手。薄く伏せられた目。アヒル口の端からは乾いたヨダレの筋がのびている。
そのあどけない顔を眺めながら、小鳥のさえずりを聞く。
朝である。
しばらくして当職はダブルベットから身を起こした。軽く反らされた背筋から小気味良くコリのほぐれる音がする。
不意にカーテンが揺れた。朝の日差しが親子の安らぎを照らし、冷たい風が室内へと吹き込む。
身を起こした当職の横で、肌寒さに父が呻く。羽毛ぶとんが肌蹴てしまっているからだろう、苦しげな表情で父は虚空をかくように手をこまねいて、そのまま身をよじりながら皮脂で黄ばんだ枕に顔を埋めた。その勢いで、おさえつけられていた揉み上げが飛び出す。
豊かな父の髪、普段は小綺麗に整えられているそれは、寝癖のためかあらぬ方向へ膨らんで朝の風に揺れている。
見ようによってはサザエさんの髪型だが、真っ白に照り輝くそれに、当職は別の印象を覚えた。
まるでふかふかのクリームパンだ。
意図せず伸ばした手のひらが、羽のように軽い感触の中に沈む。軽く揺すった指先に柔らかな毛先が絡む。
朝の光を織り込み、ミルクを溶かしたかのような、父の揉み上げ。
当職は股間のボッキを意識した。
クリームパンなら、クリーム入れないとな。いまだ寝息を立てるその口元へ、当職は朝勃ちを寄せる。
桜色の唇が、真っ赤な亀頭に押しのけられて歪む。並びの良い歯列を鈴口でなぞりながら、頬袋の奥に竿が押し込まれていく。暖かな息遣いが、ペニス全体を覆っている。
当職は朝の体操とばかりに腰を振った。
揺れる視界の端で、父の寝巻き、その股間の色が変わっていくのが見えた。濃く出した紅茶のように誇り高いその香りは、なるほど、クリームパンにぴったりだろう。
当職は白目を剥きながらクリームを注ぎ込んだ。