1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2016/09/12(月) 08:40:30 ID:2yDiYOpw
私がこの法律事務所で働くことになったのには、何と言っても尊敬するHさんの誘いがあったからだ。
少し前の企業買収事件で氏の活躍をこの目で見た私にとって、これから先同じ職場で働けることは何よりの幸せである。
期待を胸に目的のビルに足を踏み入れる。案内状を頼りに目的の階を探すが、同じ名前の部屋が二つあるためどちらなのか少時迷ってしまった。
インターホンを押すと、「要件はなんですか?」忙しそうな、社会性のない幼い感じのする声が早口に尋ねたので、こちらも要件を述べると二つ返事に鍵を開けてくれた。
ただその声の裏で聞き覚えのある声色が何やら絶叫している気がしたが、きっと風がそうさせるのだと思い詮索は止すことにした。
エレベーターで3つ階を過ぎ、鈴の鳴る音と共にその部屋の扉を開けた。
「ああダメっ!出りゅ!出りゅよ!」
最初に聞こえたのは敬愛するHさんの発する嬌声だった。そして二番目には彼に向かってひたすら手淫を施す男の涼しげな声だった。