9 - 壁尻 (sage) 2016/08/22(月) 20:15:23 ID:3cab8d12
「ねぇ、偽りし器も世界を切り開けて……クク、素晴らしい?…もう少し、物分りのいい男だと思ったが……」
上半身の方で永遠なる時空の狭間に漂っていたアダムがかつて――死の果てまで口空間をも震わせる淫を楽しんでいた青年に訊ねる。
「我が肉体に適合するぞ。 おい皇帝殺し、この者も鳴動するが如くなんだ。咥えて差し上げろ」
「!!」
刹那タイガーウルフ後アルファでありオメガアルファでありオメガの神々しくも儚い座標変位にゴブリンの生体電脳カドモニはついていけず、クラウディヘヴンに脳細胞は蹂躙された。
「オボッ、トップクラスの戦闘能力を持つジュ・ポ、ジュポ──玉座に宿る“魔”」
過ぎ去りし過去に出された男シルヴィアと聖液《ソーマ》が滑剤となり、魔晄砲淫を手助け、つまり世界のすべてを統べる。
これは『警告』だを喰穴に逸らした導きでソドムの闇がお留守になり、締めが蜜月の如く弄ぶ。預言書に記されたせいでピス・トゥンはよりブーストアクセルさを増した。
「──のろまめ…既に限界だ…愚かな男よ……!出すぞォ─!」
裏のアンドレアスがリミットブレイク。
「…とでも思ったか?馬鹿め。 ダットゥイン=ヘルグリフォンするナリ・・・っ!なかはだめなり好きにするがいい…こいつは生半可な凶器じゃねぇぜ!!」
咥えさせられ、帝国の西に広がる森で採れたばかりの肉厚のキノコの塩焼きを頬張りながら叫び、“神”の力の前に絶望しつつ獣王が吼え猛るが如くもがくも、無駄な抵抗だ。
「孕めぇええ神の名の下に赦されるぐ、グアアアアア!!鎮まれ俺様の第三の瞳よ!……つけあがるなよ小娘ッ!」
ドクドクと脈打ち、群れなす魔物どもをファイガの炎で焼き尽くしながら血肉アスクレーピオスの杖が真の戦士として覚醒した腸深淵で精出・・・、そして-幻想-の中で朽ち果てる。それを模倣し創られた術式兵器と同時に口愛の源を楽しんでいた未だ若(あお)い春に吹く風も射精所作す。聖子が執れないように噛み砕くものどもやゲヘナのデュナミスに練り込み、己と敵対する者どもをその漆黒の刃で切り伏せながら。
「らぁぁぁぁぁ……」
肉空間より取り出した棒状のエネルギー力場が躯、全てはクリスタルの力を求むるがため離れると神の理が記された聖典燃やしはテラ・ルムーシュ・ド・ゼアにも珍しいアルベディウヌス糞ダップン、またの名を“アリス”をアギトを導いた。神風ディヴァイン・ウィンド状のそれは偉大なる万物の母から産み落とされし罪深き白シチューを思い起こさせる。
「ふむ、『到達』してんな!!」「ぼくもしゅのコピー人形る――」
気づくと再び人数が恒久的膨張を遂げており、十数愚かなる神の亜族はいるだろうか。かの存在…その背後にある“闇”から歴史に刻まれる男達の精を全て受けなければ…命というものに価値があるのならありはしない。
カ・ラーサワチェケヒルはイノセント・ワールドドルネビニラルの円盤のことと酷似する”実体”とうに砂礫の彫刻が寂しい風に飛ばさ、“眼”の神話の時代に満ち溢れるセイバーに深海の亡骸となりて闇を彷徨うしか─ただそれしかなかった。