2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2016/08/19(金) 13:08:46 ID:2xC67qxw
手紙を読んでから三日後、唐突に
「バーベキューしに行きませんか?」
と誘われた。
それも外は危険だから出ないでくださいと釘を刺してきたYOから、である。
やはり手紙には何か、陰謀論やファンタジーめいた何かがある。
パズルのピースが埋まっていく。
やっと達成するチャンスがきたか、という内心を悟られぬよう
「いいナリよ」
と素っ気なく応えた。
バーベキュー。
動物園の時のように何か邪魔がなければいいが。
そんな不安は外れ、バーベキューパーティ当日。
YOが親戚から借りたという別荘でそれは執り行われた。
参加者は当職、YO、YM、Hの四人。
YMは休みを潰されたというショックと男だけという華の無さにふてくされ、ずっと携帯を弄りつつバーベキューを行う予定の庭の清掃をしている。
HとYOは肉焼き機の準備をしているようで、当職は別荘内の掃除を任せられた。
数ヶ月ほど使われていなかったらしいが、さほど埃はなく、掃除する必要は無いと感じたので設置してあったソファでくつろぐことにした。
ミーンミーンミーンミーン
セミの規則的な声
炎上で疲れ果てた体を柔らかいソファが優しく包んでくれる。
嗚呼、心地良い
…