暴力に強い弁護士 (80)

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56 - 6 2016/07/04(月) 11:16:20 ID:sf1H3EXo

>>28
はいナリ
>>55
タイトル詐欺、これはいけない。



あのデブが「急用が出来たナリ」と言い、あからさまな動揺を見せた山岡の顔を見てムラついた。

「僕も付いていかなくて大丈夫ですか」

彼の声が震えているのを感じ取って益々興奮してくる。すぐタクシー拾うから大丈夫ナリ〜と呑気に笑うデブに対して山岡は更に食い下がる。

「でも、一応警戒しておいた方が……」
「大丈夫じゃないっすか?」

俺が口を挟むと、山岡は目を見開く。

「今まで知らない奴に暴力振るわれたりなんてしてないでしょ?  あいつらみんな唐澤さんのことが大好きだからいじめちゃうだけっすよ」

山岡はデブに見えないよう口の動きだけで「しね」「おまえがころされろ」と言った。こいつは本当に俺の情欲を煽る才能がある。僕をこいつと二人きりにするなと山岡が言いたいのを理解しない愚鈍なデブは、

「それもそれで気味が悪いナリが、山本くんの言う通りナリ。当職は大丈夫ナリ」と笑って山岡を更に絶望させた。

「……そうですか」
「気をつけていってらっしゃーい」
「はいナリ」

早く出てけ早く出てけと念じながらデスクの下で足をぶらぶらさせる。身支度を終えたデブは無情にも外へ出て行ってしまった。二人っきりっすね山岡さぁん、俺が声をかけると彼は肩をびくっとさせた。

「嫌ならあんたも出てけばいいのに。あいつが帰るまで勝手に外に出てたらいいじゃないですか」
「僕には仕事がある」
「真面目っすね。どうせ今からセックスするんだから今やってもやらなくても同じでしょ」

彼のデスクに近づき、腕を掴んで無理やり立ち上がらせた。僕に触るな、と彼は声を震わせる。

「じゃあ昨日の夜、あいつと何してたか教えてくれたら今日は何もしないであげますね」

山岡は俺の手を振り払い、距離を取った。カマをかけたつもりだったのに、精一杯の怒りを込めて俺を睨むものだから分かってしまった。
正面から思い切り距離を詰めて奴を壁まで追い詰め、奴のネクタイを掴んで顔を引き寄せた。

「ホテル行ったんでしょ?  どんなことしたか教えてくださいよ」
「黙れ」
「ふーん。よくまああんたも俺に犯されまくった薄汚い身体で自分の恋人と寝れますねぇ」

もはや視線と言葉でしか抵抗しなくなった山岡は、俺と戦っても勝てないと完全に理解したらしい。無駄な体力を消耗しないという意味では利口な判断だが、それじゃ俺が興奮しないんだよ。引っ張っていたネクタイを今度はするする解いた。

「ちょっと目を閉じててくださいね」
「何を……」
「目隠しするだけですよ」

後頭部のあたりできゅっと結んでやった。それから、戸惑っている山岡の膝を思い切り蹴飛ばした。うめき声を上げ、彼は壁に背中をこすりつけながら床に座り込んだ。

「あーあーあー、もうほんとに躾がなってないよなぁ」

脇腹を蹴り床に転がす。緊張した身体の上に伸し掛かって、「あいつとどんなふうにヤッたんですか」そう耳元で呟きながら奴の首を掴んだ。教えろよ淫売。あくまでだんまりを決め込んだこいつの唇に噛み付く。すると突然暴れだしたので首を掴んでいる手の力を強くしてやった。舌を絡め取る。唾液がこいつの頬を伝った。

「俺をあのデブだと思えばあんたも少しは楽しめるんじゃないかと思ったんだけど」
「……」
「いつもは優しい恋人が豹変して自分を犯そうとするのって、どうすかねぇ」