1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2016/05/21(土) 22:44:57 ID:sRGWHVaQ
「・・・」
(弁護士様である当職がなぜこんなハメに…)
唐澤貴洋はハマっていた。ハマっていると言ってもスポーツや読書などの新しい趣味ができた、ということではない。物理的にハマっているのだ。
それは日が少し傾いてきた午後の事だ。
唐澤貴洋はロリドルDVD鑑賞のため家路を急いでいた。そんなときにちょうど近道を見つけた。壁に一般男性でも通れそうな具合の穴が空いていたのだ。
(これはしめたナリ!やっぱり日々の行いがいいと神様は御褒美をくれるナリね。)
しかし、両腕と上半身を通したところで体は止まってしまった。一般男性が通れても無能クソデブは通れなかったのだ。
(携帯はポケット、助けは呼べないナリ…仕方ない、一般通行人に助けてもらうナリ。)
そこにちょうど20代前半と見られる一般男性が通りかかる。不幸中の幸い、なんとも運のいいデブだ。
「そこのキミ!当職を助けるナリ!壁にハマって動けないなり!」
「・・・、尊師やんけ!撮ったろwww」
青年は手にしていたスマホを醜態を現在系で晒している弁護士に向ける。不幸中の幸い中の不幸、今までの悪行による自業自得だ。
「ちょっ、撮るなナリ!下地民のくせに!さっさと助けるナリ!」
「尊師が壁にハマってるナウ、東京都xxxxxxxxxでハマってるぞ、見つけ次第殺せ、っと。」
青年は実質無職に聞こえるように書き込みの内容を喋る。唐澤貴洋は青ざめた。
「おっ、マジじゃんwww」「見事にハマってんな〜このデブ」「何やってんだよお前ら、俺も仲間に入れてくれよ~」
4、5人程わるいものたちが集まった。皆罠にかかった動物を見るような目でネットに強い弁護士を見つめる。
「当職は見せ物じゃないナリ!さっさと助けるナリよ!」
「・・・」
そう叫んだ瞬間、全員が黙り込む。
そしてわるいもののうち2人が壁の裏、つまり自称弁護士の足が出ている方に向かう。
残ったわるいものたちが周辺を確認してからいきなりズボンを脱ぎだした。
「いくら無能でもどっちの立場が上かぐらいわかるよなぁ?」「人に頼む時はどうしたらいいのかお父ちゃんから習わなかったかぁ〜?」
「な、何をするナリか!その汚いものをしまうナリよ!」