2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2016/05/07(土) 01:11:52 ID:FoGpB7xY
決行日。旧聖地・虎ノ門前。
俺は黒のTシャツに蒼い上着、ジーパンと顔にはマスクという格好で来た。俺自身は24歳の身長174、顔は中の上(自称)くらいの普通の大学生だ。
けんま自体は何度も行ってきたが複数人でのけんまは初めてで少し緊張する。というか本当に誘拐するつもりで来てはいるのだが。
二人は指定の時間より1分ほど遅れてやってきた。
1人はサラリーマンが着るようなピシッとしたスーツに身を包みでおり、30代後半?、身長170ちょい?、髪はオールバックのけっこうイケてるワイルド系で、もう1人も30代後半?、175↑?、ジャンパーにジーンズ、マスクの下から少しアゴ髭を生やしている。マスクをつけていてもイケメンだとわかる。
2人に気圧され自分だけが浮いていないか心配になった。
えんそくの計画は、まずある人物を誘拐してからそいつを人質にとりからさんをおびき出す、というものだった。
確かにからさんを直接捕まえるのは難しいので回り道を踏もうというのはいいが、人質が誰なのか、人質をとったとしてからさんが警察に通報せずに1人でのこのこやってくるのかが心配だ。
それにネットで知り合っただけのこの三人でどこまでやれるのか、も。
俺はからさんで1発やれるなら死んでもいいと思っているが、3人のうち1人でも裏切って通報したら即刻誘拐未遂で現行犯逮捕だ。
そもそも本当に実行するならもっと作戦は練るだろうし結局はけんまだけで終わるだろう。
「とりあえず、自己紹介から始めましょうか。まさか三人きっちり来るなんて思ってもみませんでした。」
髭の彼が口を開く。スマホを弄っていた俺はスリープにし、ポケットにしまった。これからからさんを本当に誘拐すると思うとワクワクするがかなり現実感に欠けた。
「俺は からさわ@無能 です。あんまり口に出して読みたい日本語ではないですね」
笑いながらワイルドな彼が話す。
「俺が うじ×からdぶっとびセックスb です。今日はおてわやらかに。」
俺がマスクの下で赤面しているのはバレているだろう。こんな名前にしなければ良かったと来る前から反省していた。二人とも少し笑っている。
「最後に、僕がえんそくです。今日はお集まり頂き誠にありがとうございます。それじゃあ、早速ですがけんましましょうか。」えんそくさんが停めてあった車を指さす。レンタルカーだろうが、なんともベタな白いハイエースだ。