The Talented Mr.Y (15)

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3 - 3/7 (sage) 2016/04/07(木) 20:08:24 ID:/escYxyk

僕はアイスを選びながら思い出していた。誰よりかわいそうで、誰より幸せな人たち。羨ましい親子だ。あの2人の間には愛しかない。
アイスを買って店を出る。1本だけ取り出して食べる。おいしい。持って帰るころには残りのアイスは溶けてしまうだろう。でもそれで構わない。Y岡には少しかわいそうだけど。
アイスを食べ終わって、のたのたと帰る。暑い。足取りは重い。その他大勢と僕は同じ顔をしているに違いない。

事務所の扉をノックしようとして辞めた。中から嬌声が聞こえたからだ。事務所でAVなんか見やがって。******。
「Kさん、そろそろ彼が帰ってきちゃいますよ、アッ・・・アッ・・・」
普段より高いがそれは紛れもなくY岡の声だった。
「Y岡くんと違って当職はまだイってないナリ。Y岡くんはY本くんに帰ってきてほしいナリ?それでY岡くんのいやらしい姿、見てほしいナリ?」
「そういう訳、では・・・ありませんが・・・アッ・・・いじわる言わないでください・・・アッアッ・・・またイっちゃう・・・」
「当職もそろそろ・・・Y岡くん、ナカで出すナリ!しっかり受け止めるナリよ!孕め、弁護士の子を!」
最悪だ。吐きそう。さっき食べたアイスが喉まで逆流してきた。
「アイスを買いに行ったら外で熱中症になったので早退させてもらいます」とメールだけ打って、トイレへ駆け込む。定期券も何もかも事務所の中だが、そんなことは気にしてられない。いやだ、汚い。耐えられない。