愛の炎が身を焦がす (9)

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3 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2016/03/12(土) 12:06:41 ID:Zh9JtOcY

今日は山本くんが事務所に来るという。
おもてなしの準備をしなければ、と買い出しに出た。

オランジーナとエンブリーを買い、それから…。
久しぶりに会えたんだし…これからは三人で…と、薬局に入る。

にこやかな店員さんは、それを不透明な袋に入れて手渡してくれた。

あの角を曲がれば事務所が見える。
山本くんはもう来ているだろうか。

刹那、感じる焦げ臭さ。
その臭いの根源は…。

まさか。

荷物が手をすり抜ける。落ちる。
不透明な袋から何かが飛び出た。

「なんで…」

がくりと倒れ、頭を垂れるしかできなかった。

これからは、三人で。

薬局で購入したそれ。
傍らに落ちた三つのイチジク浣腸は、もう要らなくなったのだ。