ブリリアント (7)

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2 - 実在の団体とは関係はありません 2014/09/26(金) 20:53:34 ID:QpFOKBSc

我儘なだけなのはまだ良かった。
しかし、苛めを受けてからが本当に悲惨だった。
凄まじい家庭内暴力。
学校でイジメの犯人に立ち向かえない唐澤貴洋の鬱憤は、私達家族に向かい、全員犯された。

嫁は耐えきれずに警察を頼ろうとしたこともあったが、私はさせなかった。
呼ばなかったのは親の責任を感じていたからだ。

厚史は唐澤貴洋と違い、賢く優しい子に育った。その性格ゆえに両親の私達を庇い、家族の中で一番唐澤貴洋に暴行を受けた。
顔が腫れ上がり学校に行けなくなってしまうことさえあった。

私の家庭に訪れたこの暗闇の日々は突如として終わりを告げた。

厚史が死んだその日が、終わりの日だった。

あの日のことは今でも覚えている。
通夜の会場で唐澤貴洋は、私達にこう言い放った。
厚史を殺したのは「悪い者たち」だ。
悪い者達が厚史を死なせたんだ。

愚かしくも、その「悪い者たち」が誰か分かったのは厚史の遺書を読んでからだった。

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お父さん、お母さん、もう大丈夫です。原因は僕です。約束してもらいました。安心してください。さようなら
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私は唐澤貴洋と今も暮らしている。
親としての責任が残っているからだ。

(完)