人との出会いに感謝 (14)

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7 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/07/30(水) 22:43:47 ID:9WV4Ffm.

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
静かな揺らぎを奏でる列車の中で、齢三十六にもなる男の奇声がこだました。
「夢だったナリか…」
唐突にそう呟く男。静まり返った車内で傍から見ればその様子は奇行そのものであったが、他の乗客は気にするそぶりがない。
ローカル線のような短い車両で、さらに夕方に入る少し前の時間帯であったためだろうか、人はまばらであった。
男は首をかしげた。当職は列車に乗った記憶などない。しかし気が付いたらここに座っていた。直前の記憶が全くないのだ。一体何故ここにいるのだろう。
車内を見渡す。学生らしき男が二人、若い女性が一人、それよりは少し年をとった女性が一人、初老の男が一人。
この中で弁護士なのはおそらく当職だけだ、そう判断すると男の顔は先ほどの不安もどこへやら、安堵に満ちた表情となった。
列車は、なおも走り続ける。