2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/07/20(日) 17:06:09 ID:dAqS0R4w
そうして当職がアイスを味わってからしばらくして、父は目に涙を溜めながらやがて口にした。
何か困っていることがあるんじゃないのか?父さんで良かったら力になるぞ。
勝った。確かに言質を取った当職は、懇切丁寧に今の当職の置かれた状況を語ってやった。親の管理が足りないから、子が宿題に追われているということ。親は子を養う必要があること。そして、そもそも協力を申し出るのが遅すぎること。言いながらヒートアップしてしまった当職は、父の髪の毛を引っ張りながら怒鳴りちらした。正しいことを言う時、間違っている奴に暴力を振るってしまうのは当職の癖だ。更なる暴力を加えようとして拳をなお硬く握りしめた時、当職はふと思った。
折り曲げられた指、その間から伸びる毛先の柔らかさ、そして肌触りの良さ。次の瞬間、当職の頭を天啓のごときヒラメキが駆け巡った。
今から新しいことを始めたところで、たかが知れている。ならば、身近なものを研究対象にすればいいじゃないか。当職は喜びのあまり、手に絡めた髪の毛を手前に引くと、言った。
お前の毛で研究するナリ。
あまりに有能なアイデアに当職の父は力無く微笑むと、そのまま頷いた。
父の髪の毛を始め、まつ毛、耳毛、鼻毛、眉毛、わき毛、胸毛、すね毛、そしてもみあげとあらかた採取した。そしてその肌触り、重さ、細さ、強靭さなどをメモにとった。
やはりもみあげがこの研究の目玉になるだろう。なんせ艶やかで羽の様に軽く、しかし他と比べるまでもなく強靭である。そして何より、自分の意思で動かせるのだ。ノートに貼り付けられたそれは今だに波打つ様にして動いている。当職はノートを傍らに置くと、足元で転がるそれに目を向けた。
そこには裸の父が転がっていた。カーペットの上に投げ出された四肢はそのままに、体幹だけが力無くヒクついている。先程までは元気に動いていたのだか、もみあげを引きちぎった瞬間叫び声をあげて動かなくなってしまった。
辺りには引き裂かれた衣服が散らばり、腰には残骸だけが未練がましく引っかかっている。
当職はその惨めな姿を味わう様にして眺めると、まだ採取していない毛があることに気がついた。
それは陰毛だ。しかしただの陰毛ではない。ケツ毛である。横たわる父の尻タブ、その間に挟まれているコットンの様な毛の塊。当職はその内の一本を頂こうと指を差し入れた。
しかし、これが中々うまくいかない。天然の綿の様に無数の毛がお互いに絡まった毛は、さらに父の尻から分泌された液に絡んだ状態でカピカピに乾いて固まっている。これをほぐすためには、また濡らさないといけない。困り果てた当職は、ふと自分の股間に目をやった。アイスを食べたからか、ちょうど小便がしたい。当職は指先でそれを引っ張り出し構える。しかし真性包茎の当職の小便はあらぬ方向へ飛んでいく。四方八方に飛ぶ雫で部屋が汚れていく。
焦った当職は筆先をコットンへと押しつけた。これで狙いがずれることはないだろう。そうして一息ついたのも束の間、知らず体重をかけた筆先がコットンの中へと不意にめり込んだ。
一瞬の空白、コットンの向こう側は何か温かく薄く湿っており、当職のペン先は茶巾の様にキュキュキュと絞られている。
当職はわけがわからなかった。意味のわからない感覚に、ほとばしる何かを抑えることは出来なかった。
そうして、当職の宿題は完成した。しかし当職の研究はまだまだ続く。あの時、当職の背中を駆け巡った感覚。そして筆先から噴き出した白い粘液。何よりもあの快感。当職は知らねばならない。今日の夜も研究しなくちゃな。父の尻を見た当職は自分自身が大きくなったように感じた。