7 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/07/18(金) 01:19:49 ID:aCApkZNg
あっという間に「体験」は終わって解散の時間となる。
俺は勇気を出してジュリエット先輩に話しかけてみる。
「今日はありがとうございました」
「えっと、うん、こちらこそありがとう」
ニコッとして微笑む。
はっきり言ってこの可愛さは異常だ。
「今日はこのまま帰るんですか?」
「どうして?」
「いや、よかったら一緒に帰ろうと思って」
なんて大胆なんだ俺は。
「えっと、ごめんね?このあと今日のことについてのミーティングとかあって」
「あ、そうなんですか。いや、それなら大丈夫です」
「本当にごめんね」
「いえ、こちらこそいきなりすいませんでした」
貴洋少年、見事に玉砕する。
稲垣先輩がみていたら
「にひひ、まあそううまくいくもんじゃないのだよ人生は」
とかなんとか言ってきそうだ。
仕方ない。まだこれからだ。
そして、俺は帰宅した。
「ただいま」
俺が帰ってから何時間か経ってから厚史が帰宅する。
「おかえり厚史」
「いやー今日はつかれたよ」
「おつかれだな厚史」
疲れた様子の弟を適当にねぎらう。部活が長引いたのだろう。
「で、兄さんのほうはどうだった?」
「ん?今日か、ま、見ての通りさ」
肩をすくめてみせる。それをみると厚史は軽く笑う。
「大変だと思うけど頑張ってね兄さん」
「ああ、厚史、お前もな」
兄弟二人で笑い合う。