夜行バス (52)

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38 - 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2014/07/23(水) 12:12:17 ID:A0hjwOVM

明日は次郎左衛門の送別会。公儀から独立し、大名としての自立を目指す某は自分で兵を出す。某は節約も兼ねて馬を利用して行くことにした。
馬の利用は久々だったので鐙に足がかからず大遅刻、搭乗する際に彦左衛門から冷ややかな目で見られてしまった。
冷ややかな視線に今川時代を思い出す。「自分は徳川家当主だ、こいつらとは違う」とそう思いこみ、嫌な気分をかき消した。
某が乗る馬は壱寸の小馬だ。値段で選んだのは失敗だった。小さな鞍に尻が痛む。
到着するまで寝ようと思ったが、平八郎がずっと蜻蛉を微塵切りにしている事もあり緊張して寝られなかった。
そこで某は小腹を満たすために馬に乗る前に買った鯛の天ぷらを食べることにした。
ガサゴソと竹皮から天ぷらを取り出し口いっぱいにほおばる。たまらない。
付けの味噌玉の塩が濃かったのと冷え込んでいるせいもあってLサイズの湯はあっという間に空になった。
腹を満たしてしばらくすると馬は三方ヶ原SAで休憩についた。三方ヶ原のSAには甲斐ナンバーが大勢おり某は時間を忘れて戦った。
再び轡をとり、浜松へ向け逃走態勢に入ったのも束の間、某に凄まじい便意とかつてない尿意に降りかかった。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
齢三十にもなる男のしかみ顔が浜名の湖に浮かび出た。