23 - 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2014/07/16(水) 08:04:40 ID:AvT9JYds
私の仕事は東京から九州への長距離深夜バスの運転手だ。格安で4列の狭いバスだが、それ故、親元から経済的にも社会的にも独立を目指す若者が節約を兼ねて利用する事も多く、私はそんな彼らを乗せるバスを安全に運航させる事にささやかな誇りを感じている。
今日もそんな就職活動を一段落したような女子大生らしき方が乗客の中に見受けられる。定刻通りバス乗り場で待機するが、残念ながらお客様の内の一人が遅れていらっしゃる様だ。その客がようやく現れたが悪びれもせずにズンズンと車内へ歩いていく。
どうやら先ほどの女子大生の隣がその人の席の様だ。これ以上の遅れは限界だ。私はバスを発車させた、なにやらソイツの様子が妙で「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」とボソボソつぶやいている。
周囲のお客様も怯えている様だし、第一、本当に30代後半と思われる様な弁護士ならばこの格安便を利用するとは考えにくい。
あげくの果てにその自称弁護士(?)は鞄を開けて何するかと思いきや、なんとマックの袋を取り出した。ガサゴソと包装紙からメガマックを取り出したかと思うと口いっぱいに噛り付きクチャクチャと不快な音を立てている。
私はエアコンを換気モードにしたが油の臭いも広がって車内の空気は最低だ。荒い呼吸をたてながらポテトをボロボロこぼして口に詰めている。これ以上シートを汚される様な事が起こらなければ良いが。と、後の車内清掃の事を考えて気が沈む。
その内、その野郎が既に空になったLサイズのコーラを延々と吸い続けるズゴコココという音が響き渡る。周囲のイライラした雰囲気と臭いで車内の空気は最悪だ。私は急いでバスを休憩所の海老名SAへとすべりこませる。
外の空気と気分転換を求めて他のお客様方は先を競う様にバスを降りてゆく。空になったバスの運転席で私はお客様に申し訳ない気持ちと運転手として無力な自分に落胆しながら、深夜のSAの光景に目をやるとあのデブが屋台主と警備員とトラブルを起こしている様子が見えた。
どうやら食い逃げしようとしたらしい。その後も豚は豚らしく懲りもせずに食べ歩きをしている様だった。
案の定、その糞デブ野郎の再度の遅刻のせいで予定出発時刻を大幅に遅れる事となった。ようやく目的地の九州へとバスの運転を再開したのもつかの間、あのムカつく知的障害糞豚が急に椅子をガクガクやりだすと叫びだした。
「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」
私の人生史上最低の男の奇声が福岡行きのバスの中でこだました。
http://orpheus.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1405448130/5