4 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/07/05(土) 03:12:02 ID:FZn7O/Lw
「アツシ。こっち…向くナリよ…」
顔を上げるよう促す。それに従い、弟は顔を上げた。
「何…ん……っ!?」
言葉を出そうとした唇が塞がれた。他でもない、愛しい兄の唇で。
つまりは、キスをされていた。
あやすような短いキス。だが、涙を引かせるのには充分だった。茫然としている弟に、兄が言った。
「アツシ、当職の事好き…ナリか?」
さっきあんなに好きと叫んで自分の身体を慰めていたのだ。今更否定してもしょうがない。観念して、コクリとうなずいた。
「当職も、好きナリよ」
「え…っ?」
少ないけど、まっすぐな言葉と想い。
ずっと望んで欲しがってたけど叶わないと諦めてた展開に、弟は頭が真っ白になった。
その白に徐々に色が戻ってくるごとに、喜びが現実の物としてやって来る。
「お兄ちゃん…嬉し、好き…っ」
「あぁ、当職もアツシが好きで、可愛がりたいナリ」
弟に痴態を見せられて、兄も興奮の真っただ中にいる。
首筋や頬にキスをして、弟のアナルから出ているコードを握った。
「抜くナリよ」
「はぅ…んぅぅぅっ」
ゆっくりコードを引くと、中にあった大人の玩具、ピンク色のローターが現れた。
まだブルブルと微弱な振動を続けているそれは、じゅぽっ、と卑猥な音と共にアナルから抜け、ベッドへと落ちた。
「はっ、はぁ…」
枕を握り締めて身体を震わせる弟のアナルは、異物が抜けた状態のまま口を開き、ピクピクと開閉していた。
あまりの淫らな光景に、兄は意地悪をしたくてたまらなくなる。