40298 B.C. (25)

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1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/06/21(土) 01:13:34 ID:D6n9DXxM

カーラスゥーワ家は今のトーラヌモン王国にあたる地に存在した王族である。
トーラヌモン王国といえば民族衣装の装飾に使われる細工が有名だ。
それはカーラスゥーワ家時代の文化で今でも残っているもの。
カーラスゥーワ家は非常に商才に富んだ家系であり、トーラヌモン王国の全盛期は彼らの時代とも言える。

しかし、歴史上から突如としてカーラスゥーワ家は消える事になる。
カーラスゥーワ家が滅んだ理由。
それは、"悪魔の子"と言われる15世タークウァヒルが巻き起こした権力争いだった。

タークウァヒルには弟が居た。
名前はアートゥス、非常に頭の良い人物で軍、商、芸、どれも高い才を持っていた。
元々、カーラスゥーワ家は能力のあるものに王権を渡すしきたりだったため、アートゥスは誰の目から見ても次期王になるのは間違いなかった。

タークウァヒルが17、アートゥスが16、
タークウァヒルは一ヶ月後に18になる時期の話。
タークウァヒルは王宮内が音沙汰もないのを気を揉んでいた。

カーラスゥーワ家での王位継承は齢18の時に約束されることになっている。

そろそろ王位継承の話を父親、ヒールォス王にされる筈なのに一方に来ない。
タークウァヒルは自身が権力を握ることを信じて疑っていなかった。
(彼は何も才がなかったが自信家だった。)
不審に思い、父親に問い詰めるたのだった。

だが望んだ返事はなかった。
父の答えはタークウァヒルの弟へ継承させると言うものだった。
父への失望感に襲われるタークウァヒルだったが彼は諦めなかった。