豪流 (44)

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22 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/06/20(金) 20:44:58 ID:RgMq.owU

唐澤貴洋様


貴方は報いを受けなければいけない。
貴方には清算をしていただきます。

取り立てはこちらから逐次行います。
蘇った憎しみの炎が消えるまで、貴方を燃やし尽くすまで。

あの日沈んだ底から貴方に会いに来ました。
貴方と私は切れない鎖で繋がれています。

近いうちに一つ取り立てます。

*冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y冗Y*
 
差出人の名前はなかった。  
が、貴洋は身を震わせていた。   

あの日

あの日といえば弟が死んだ日のことが浮かぶ。
あの日を知っている人間が弟しかいない。
文面の内容があの日の光景を指しているのはほぼ明らかだ。
しかし、彼は死んでいるはず。
それならば知り得ない秘密を、この手紙の書き込み者が何者なのか。

いや、死者から手紙がくるはずがない。

あの日とは弟の死とは無関係な、別の当職に恨みを持つ人間の苦い記憶ということだろう。

ならば、では一体誰が。誰だ、私を呪う者は。

その日から貴洋は弟の影に怯えることになる。


(続く)