2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/06/12(木) 01:07:11 ID:n29b11is
あくる日も青年はやってきた。
「先生!!!恒心を!!!!声なき声に力を!!!!愛なき時代に愛を!!!!愛を!!!!!!」
肥えた弁護士はそれを聴きながら満足げな顔を見せる。柔らかなクッションのついた椅子に、彼の大きな尻が一層深く沈み込む。
ふと目を移すと、肥えた弁護士は利き手をせわしなく動かしている。その先に目を移すと――彼の陰部が手中に収まっていた。
元々小さなそれは、彼の大きな手に完全に包まれ、一瞬その姿は確認できない。しかし上下に動かす中で一瞬、彼の陰部の根元を視認することができた。
「愛なき時代に愛を!新しい時代を!!!」
青年の口から言葉が紡がれるたびに、弁護士の手は一層せわしなく動く。次第にそれからは透明な液体が姿を見せるようになるが、水音は外に降る雨の響きにかき消されていた。
次第に息が荒くなり、顔の筋肉は弛緩し、表情は一層だらしのないものに変わっていく。
青年はそれを気にすることもなく、一心不乱に叫び続ける。
「我々は先生のお言葉を待ち続けています!どうか恒心を!」
その時、肥えた弁護士の根元から白く粘ついたものが迸った。弁護士は刹那恍惚とした表情を浮かべたかと思うと、すぐさまそばに置いてあるティッシュペーパーを手に取り、念入りに液を拭き取り始める。
作業を終えた弁護士は次に青年の服に目を走らせ、流れ弾に被弾していないか確認を始める。まあもともと垂直に飛ぶ上に厚い皮に包まれたそれからは飛距離も出ないため、全くの杞憂であるのだが。
着弾の有無を確認した弁護士はその一物をそっとズボンに仕舞いこむ。それを合図にしたかのように、青年は弁護士の家から立ち去った。
外は相変わらずの雨であった。