復活の呪文 (8)

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3 - 実在の人物とは関係ありません 2014/06/11(水) 23:05:23 ID:eHsAEVu2

どうにも思い出せないから厚史の部屋を訪れた。

しかし、そこには厚史がいなかった。
おかしなことに綺麗好きな厚史なのに今日に限って部屋が散らかっていた。床にはシミのようなものもある。なんだこれ、いつ付いたんだろうか。

貴洋は首を傾げ、今度は両親の部屋をあたった。
だが、両親の姿も何故かそこになかった。

ちっともわからないので、その日は自室に戻り眠りについた。

次の日の朝、貴洋は食卓に向かった。
そこには家族の姿があった、厚史を除いて。
仕事でも長引いてたのか両親の目の下にはクマがある。

厚史は、と聞くと朝とても早くに出たとだけ答えた。
昨日からワケのわからないこと続きだが
貴洋も深く聞かず、支度をして登校した。




その日、貴洋は学校で弟の死の知らせを受けることになる。
彼が17の時のことだった。

(終)