2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/06/09(月) 18:02:40 ID:F/E5nkzo
貴洋は食欲も落ち、ご飯を毎回八杯おかわりしていたのが七杯にまで減った。
父洋は、息子のそんな落ち込む姿を見ていられなかった。
思案した洋はある日、貴洋が風呂を浴びている時に自分も浴室に入った。
頭を洗っていた貴洋は突然入ってきた父の姿に驚き、サッと前を隠した。
洋はたまには一緒に汗を流さないかと言い、貴洋の肩に手をかけた。
しかし、情緒不安定な貴洋は突然現れた父の存在に
既にパニックを起こしていた。
そのため、父の手を振り払い絶叫した。
僕は父さんの子供じゃないんでしょと。
洋は、驚いた。しかし、次には笑った。
いや、お前は間違いなくワシの子じゃよと。
見ろ唐澤貴洋、ワシの腹を。ひび割れてシワシワじゃろ。
これはお前がワシの腹の中にいた時の印じゃ。
お前は生まれた時点で5kgはあったからのう。
それはもう随分腹を痛めたもんじゃ。