2 - この物語はフィクションです 2014/06/06(金) 06:11:39 ID:D1RUjNqQ
父よ、済まない。俺は貴方を殺す。後は任せろ自己弁護なら、やる。
もみあげを渡せ。そのもみあげを切り取れば貴方は死ぬだろう。
止むを得ない。それでもいい。
そのもみあげを渡せ。
それに触れようとすれば未だに叱る母は、予め始末しておいた。頭蓋はBOOK OFFに売った。
その相続で揉めるであろう弟も先を予見して始末した、遠い昔。
片方では足りない、全部欲しい。
シンメトリーで黄金の美麗なその・・・
頬を包む両手を静かに静かに滑らせて、0.00001ミリずつ近づいてゆく。
もみあげに。父と俺は対等に向かい合い、けれど張りつめた空気はふたりが言葉を交わすのを、決して許すことはなく。
頬の産毛からやがて柔らかなもみあげに触れる。
生まれた直後に知った母親の乳房のような懐かしさ、愛。
光なきところに光を与えるような、手に触れられる神性の感触。
俺は涙を流していた。
何かが、嬉しいとか悲しいとかそういった次元の意識ではない。
いま目の前の父から見える俺の表情はどんな間抜けなんだろう。
自制を知らない、生まれたままに素直な子供のように、今ある感情に一身を委ね解放されている感覚。
もっもみあげ!もみあげ!もみあげ!もみあげ、もみあげ!もみあげ!!!!!!!!!!!!
もっみっあっげ、もっみっっっあっっげっっ・・・
感覚神経が限界まで研ぎ澄まされ、性器と化した両手でもみあげをモミモミする。
俺の息子で父の孫もこの興奮でズボンにカウパー汁の染みを作りながら、はち切れんばかりに硬くなっている。
「親父、済まない!」
「たったかひ…うっ!」
父が何か言おうとして、言い切る前に当職はその両もみあげを乱暴に掴み渾身の力で、引き抜いた。
声なき声を上げ、掛けていた椅子から転げ落ちる父。
握りしめた拳の中に天使の産毛。いや、もみあげ。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)
咽喉から血が噴き出しそうなほど声を出し、アナルから腸内全ての大便をひりつつ、ペニスからは間欠泉のようにザーメンが溢れた。
手にしたもみあげを、自らの頬の両側、両耳のすぐ隣りに当ててみる。
もぎたてのもみあげは、まだほんのり温かい。
俺は手にした。父のもみあげ、人生を賭けて、あれだけ焦がれたもみあげを。
積年の想いを遂げた後は一抹の虚しさだけ残る。
このために生きてきたけれど、成し遂げてしまったのだから、これから何を目指せばいいのだろう。
時の経過で興奮も収まり、冷静さを取り戻す。
よっしゃ、BOOK OFF行くモミ。
終