1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/04/23(水) 02:45:29 ID:7Aefp7fQ
我が心を知るものは 父ただ一人と知りつつも
されどその身は満たされず 一人寂しく自慰をせり
日は落ちつつも星はなし 風吹きつつも葉は揺れず
道は行く手に広がれど 脇に逸れよと心言う
父と一つになりたくば 力をもってこれをせよ
父を我が身と欲すらば 彼を縛りて試みよ
我が心を父知らず 息子としてのみ扱えど
父は父にて父あらず 愛は愛にて愛でなし
叶わぬことと知りつつも 父への性愛やみがたく
今日も今日とて日はくれる 今日も今日とて風そよぐ
唐澤貴洋
2 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/04/23(水) 03:00:44 ID:7Aefp7fQ
そんな詩を息子のノートに見つけたのは昨日のことであった。
息子が大学に行くようになるまで使っていた部屋を、落ち着いたので整理したところ発掘したのである。
これを読み私は大変な衝撃を受けた。頭を殴られグワングワンと振り回された心地がした。
何よりも心を大きく揺れ動かされた。拒否とも抱擁ともつかぬ未知の揺れが心を襲った。
幸い、妻には見られていない。妻が読んだら一体どう思うか。
昨日、これを手にしてから書斎でひとりずっと考えてみた。
しかし、結論は得られない。そもそもなんのための結論か。
混乱のせいで私は考えることすらできなくなったようだ。
ふうと落ち着き抽斗から一枚の写真を取り出す。
息子が大学に入った時にとった記念写真だ。
これで自慰をすることができるか。果てることができるか。
私は息子の愛に答えることができるのだろうか。
ズボンとパンツとを脱ぎ陰茎を露出する。
一体どういうことか。私のそれはまたたく間に大きくなった。
ゆっくりと手淫をする。感じる。年甲斐もなく喘ぎ声を漏らしてしまう。
亀頭からは透明なカウパー液がねっとりと垂れ、こするその手に絡みつき丁度よいローション代わりになる。
こうなると後は簡単だ。このリズムに乗ればいい。
息子の顔を見ながらこする。こする。こする。
……。
射精。
写真の息子の顔は私の精液にまみれていた。得も言われぬ背徳感と快感であった。
これにもう病みつきになってしまったことを本能的に察した。
パンツとズボンとを履くと部屋を出る。
まだ葬式が終わったばかりでやっと落ち着いたところだが、息子の遺影を使って同じことをしたくてたまらなくなったのだ。
私は息子を殺してしまったことを少し後悔し始めていた。(終)
3 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/04/23(水) 13:25:17 ID:GfQP9iLs
新作
4 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/04/24(木) 00:15:17 ID:rc6jS.0M
無駄に文学的で草