1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/04/20(日) 16:31:08 ID:a6XP5B8A
ロウソクの先で、橙色の火が小さく揺れている。その小さな明かりだけを頼りに、貴洋の握り拳が、通子の下腹部、膣口目掛けて振り下ろされる。
「あいてて!」
ジャストミートで仰け反る通子。弾ける様に張り上げられた腹部が滲み出た脂汗で照ら照らとうねる。橙色の明かりが、肌の表面を舐める様にチロチロと揺れる。
薄暗い密室の中、突如として膣口を容赦無く打ち付けた握り拳。そのあまりの衝撃に、通子は息も絶え絶えとなって身をよじらせた。通子の荒い呼吸が、声なき声となってほのかに灯火の輪郭を震わす。
その様相を、貴洋はしばらく無言で見下ろしていた。そして変わらず無機質な笑みを浮かべながら、ぶち込んだ右手を微かに震わせた。
「ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!」
通子は声なき声をあげる。右手の詰まった膣。その僅かな隙間で粘液が無数に糸を引き、ニチャニチャと音を立てて湿っていく。粘質な音が幾重にも合わさり、群れとなって通子を追い立てていく。
ニチャニチャニチャニチャニチャニチャニチャニチャ。
通子はしばらく死に物狂いで身をよじらせていたが、やがてその動きを止めた。そして数瞬の後、弾ける様に腰を前に突き出した。
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!」
ニチャン!一際大きな水音と共に、貴洋の右手が放たれる。秘所から激しく飛び散る液体が、部屋中を幾筋にも濡らしていく。貴洋のスーツを走っていく。貴洋の顔をよぎっていく。
貴洋はふと額を垂れるその汁を口をすぼめてすすり、そして顔をゆがませた。まるで梅干しを口に含んだ時の様に、口をさらにすぼませていく。
「どうやら、黒じゃな」
身も蓋もない言い方に苛立ちながら、通子は朦朧とした意識で声の方向にどうにか顔を向けた。
ぼやけた視界の先、動かない貴洋の顔を覗き込みながら、隣で洋が呟いていた。
「最後の水音、それに酸っぱい潮・・・」
洋は神妙に頷くと我が意を得たりとばかりに白もみを震わせる。
それを見て通子は、任務の失敗を悟ったのだった。