に、に、にいさん (11)

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1 - 名前が出りゅ!出りゅよ! 2014/04/18(金) 22:32:53 ID:4YBIBESY

おなにーさん。
厚史はそう呟きつつ、チンコの竿を握りしめていた。硬く膨張したチンチンの表面をぬめる様に皮が上下し、それにつられてよれる包皮で真っ赤な亀頭が見え隠れする。
毒々しく赤黒く膨らんだ亀頭、その先で鈴口が呼吸をする様に開いては閉じ、また開く。そしてその端から、とめどなく透明な液をこぼすのだ。
まるで夢心地に浸った幼子が、口の端から唾液を垂らす様に。
その粘る液体を手ですくう様にして、厚史は竿をこすっていた。派手な水音を立てながら、厚史は自身のカウパーを自身に擦り付けている。
力いっぱい握りしめた拳の先で、亀頭が痛みに耐える様に身をより一層赤くしていく。事実、硬くなった陰茎が歪むほどに力を入れた握り拳を、厚史は上下させているのだ。
しかし構わず、厚史は続ける。そのだらしなく開けた口の端から、夢心地の幼子の様に唾液を散らしながら、ただ欲望だけを貪るのだ。
まるで、厚史はチンコのようだった。
その様子を、貴洋はぼんやりと見つめていた。変わり果てた弟の姿に、貴洋はうっすらと目に涙をにじませ、しかしそれだけだった。貴洋には、もはや動く力など残っていなかった。
感覚のない手先を動かそうと身をよじらせる。貴洋の後ろ、微かに背もたれが軋む音がする。背もたれの後ろ側で、貴洋の手首は縛りつけられているのだ。
貴洋は立ち上がろうと足に力を入れる。それに伴って、椅子におろした腰だけが徐々に上がっていく。天井から吊るされた荒縄が、貴洋の足首を縛りつけているのだ。
宙空に、貴洋の秘所が虚しく揺れる。ピンクに色づいた菊門が、軌道を描く様に微かに揺れ動いている。
ふと、貴洋は呻いた。途端、跳ねさせた尻、そのピンク色のつぼみから、何か白いものが散る。毛足の長い絨毯に、幾筋かの白線が走っていく。
柔らかい毛先に絡むそれは、精子だった。貴洋の菊門、厚史が幾度も幾度も放った金玉の中で渦巻く欲望。厚史は動けない貴洋をまるで玩具の様に何度も何度も気の向くまま休むことなく貫き引き裂き続けたのだ。
その結果が、まるで涙の様に貴洋の肛門から尻タブ、尾てい骨と伝い、革張りの椅子をけがしていく。貴洋は尻と椅子の間でよれる精液のダマの感触を感触に、ただ呆然としている。
何も出来ない。いや、貴洋は何もできなかったのだ。貴洋は竿をしごく厚史、その背後に佇む影に目を向けた。虚ろな視界の先、貴洋にはその影が笑っているような気がした。
それは父の影だった。父、唐澤洋がその輪郭を震わせている。貴洋は確信した。確かに父は笑っている。この有様を見て、堪えきれぬ愉悦のままに唐澤洋は身を震わせているのだ。
唐澤洋は近年、edに悩んでいた。年々欲深く、傲慢になっていく妻、厚子。彼女を満足させるために酷使した洋のチンチンはボロボロ、焼け残った木の枝の様に真っ黒にしなびていた。
その洋を容赦なく罵倒する厚子。すでに洋は身も心も限界に向かっていた。人間誰しも老いるもの。しかし厚子はそれを認めず、洋は自身の衰えに恐怖した。妻のいびりの中、洋は老いを認められなかったのだ。
その洋の唯一のオアシスが、可愛い子供達だった。聡明で素直な厚史。馬鹿で傲慢な貴洋。その性質に違いはあれど、どちらも可愛い我が子。日々の淀んだ悩みから解放される唯一の道、それが子供達だった。