【超絶有能】唐澤洋さんについて語るスレ【歩く精子マシンガン】 (1000)

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736 - 唐澤たくあん洋 2015/10/01(木) 20:22:07 ID:ZC6NxcWM

1 名前:核撃てば尊師[] 投稿日:2014/04/09(水) 20:18:19 ID:UHF7/4Hw
石の上にも三年。何をやるにしても三年続ければ馴染み、いっぱしに何かを身につける事が出来る。
その点唐澤貴洋は何年も勉強を続けてきた。家族の期待に応えるために。亡き弟のために。全ては優しい世界のために。
ただ、人の思いというのは薄れていく。なぜそう思ったのかも忘れて、惰性が人を引きずりだす。
つまり唐澤貴洋も人間だったのだ。
影で泣く母親を見て貴洋は思った。
当職が馬鹿だから母親が泣いている。
冷たい一瞥をくれる父親を見て貴洋は思った。
当職が無職だから父親が呆れている。
同年代の嘲りに晒されて貴洋は思った。
当職が偉くないから一人。
捻じ曲がった負の感情に突き動かされた勉強は、貴洋にストレスを際限なく負わせていく。そして貴洋は孤独だった。発散する場も無く、貴洋は鬱々と背負い続け、溜め込み続けた。その淀みは時を経て貴洋の内側で醜く膨らみ、あらぬ方向へと爆発した。
そう、アナルオナニーである。ストレスを発散しようにも一緒に走り回る運動能力も友達もいない貴洋に、スポーツによる爽やかな汗はかけなかった。思う様にいかないその苛立ちを、憎しみを、まるで親の敵の様に自身の肛門へと突き立てる。
どこか深いところで、貴洋はかつての理想を忘れた自分を許せなかったのかもしれない。誰かに止めて欲しかったのかもしれない。
ともかくその苦しみが大きい程、尻をえぐる凶器は、ゴボウ、ナス、人参とエスカレートしていく。やがては厚子の買ってきた夕ご飯の大根を寝室に持ち込み、ベッドの上ではだけた自身の肛門、その柔毛渦巻く奥深くを一切の遠慮無くえぐって泣き叫び始める。
その時の薄暗い部屋には獣のような息遣いと粘質な水音が満ちていた。言葉にできない苦しみが、言葉にならない叫びとして喉をほとばしる。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!! !!!!!!!!」
汗を飛び散らせて体を犬の様に震わせる貴洋。その夜、有機栽培さながら汚れた大根が食卓にあがったという。
そうして親のスネをかじること10年。結局勉強には身が入らず、アナルとアナルオナニーのバリエーションだけが広がっていった10年。しかし彼は恵まれた人間だった。惰性だけで続けていた矢先の司法試験合格。父親が良かれと思い裏で融通したのだ。偽りの弁護士バッジが、貴洋の胸元で輝いた。
その輝きが、貴洋に弁護士への侮りを与えた。
あんなに身の入っていない勉強だけで。当職は弁護士になったんだ。偉いんだぞ。凄いんだぞ。アイスを片手に貴洋は口の端を歪ませる。
当職は馬鹿じゃない。当職は無職じゃない。当職は偉い。だから寂しくない。
もはや父親の咎めも耳に入らない。泣く母親も目に入らない。周りの凡人に言う言葉は無い。
そうして周りの止める声も聞かず毎日アイスを食べながらアナルオナニーに耽る毎日。
終わりは唐突に訪れた。冷え過ぎて機能不全を起こした腸。酷使し過ぎて垂れ下がった肛門。糖の取りすぎで麻痺した体。ふと口の端からこぼれたアイスが糸を引いて床に落ちる。輪郭の崩れたアイスを追いかけて貴洋の体が椅子から転げて落ちる。
家族は誰も手を貸さなかった。遠巻きで眺める様にして立つ家族に、貴洋は苛立ちを隠せなかった。
お前らの望み通り弁護士になったのに。思わず歪んだ頬で、吹き出物が二つ三つ潰れる。癇癪を起こした様に腕を振り回しても誰も相手してくれない。
ちくしょうナリ。ちくしょうナリ。
そうしてどうにか体勢を立て直そうと、椅子の足を掴んだ矢先、貴洋はその椅子の上に茶色いものを見た。転げた際に落としたのだろうか。貴洋は確認もせず飴色に色づくそれを口に含み咀嚼した。
それは、大根の様な歯ごたえをしていた。大根の様な歯触りをしていた。
茶色く染まっていたそれは、よく漬かった大根だった。
もしやと思い貴洋は自身の腰を見た。座り込む貴洋の尻、その接している部分から赤黒い液体が床に広がっていく。何か栓が抜けた様に脈打つ液体が止めどなく染み出していく。貴洋はそれを見ながら、かつて耽っていたアナルオナニーを思い出した。次いで、一部使用済みの大根が欠けていた事も思い出した。
若さゆえの過ちが体の一部となって積み重なり、今になってぶり返したのだ。
あっけにとられてほうけていた貴洋は、やがて苦虫を噛み潰した様に呟いた。
「ごめんナリ・・・」
その声は遠巻きに立つ父と母に届いただろうか。貴洋は口いっぱいに広がる苦味を感じていた。