435 - 風吹けば名無し 2021/10/09(土) 23:55:39.88 ID:6i1h42tW0
もはや隠し球じゃない――ドラフト戦線に突然現れた“無名の155キロ右腕”柴田大地が辿った波瀾万丈すぎる球歴【後編】
そして迎えた練習参加の日。ここで柴田は、ある伝説を残す。それは「一球で採用が決まった」というものだ。
その日、練習開始は昼過ぎからだった。 クラブハウスで昼食を取っていた藪のところに、コーチが慌ててすっ飛んできた。それも、投手とは別の部門のコーチだ。
「監督。あいつ、凄いです」
興奮した表情で言う。
藪は、自分が採りに行った“本命”の投手のことだと思っていた。ところが違うらしい。もうひとりの、“お付き”のほうだと言う。
柴田たちはグラウンドに着くと、アップを済ませ、外野でキャッチボールを始めた。
その一球目。指先を離れた途端、糸を引くような軌道で相手のグラブにボールが吸い込まれた。それを、たまたまコーチが見ていたのだ。
ブルペンでのピッチングを見終わると、藪は「採るから」と約束した。即決だった。
そのかわり、「まず肘を完治させよう。すぐに手術をしろ」と指示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e531539b505181f588c6771daba3fa2b38b303f0?page=2