208 - ゆげ塾 ◆2Vesh.FSeQ (sage) 2020/11/08(日) 15:02:48 ID:Cypoew8Ji
失敗した植民地@ヴァイキングの北米植民地
アメリカ大陸に最初に到達したヨーロッパ人としてコロンブスを思い浮かべる人は多いが
最近では比較的有名になったがこれは誤りである。
コロンブスの新大陸発見の数百年前にヴァイキングはすでに北米大陸に到達し、
さらに植民地を築き上げていたのである。しかし、この植民地はすぐに放棄された
一体なぜなのか?
ヴァイキングは優れた航海者でありグリーンランドやアイスランドを発見し
そこに植民地を築くことに成功していた、そして彼らは北米大陸を発見し
ヴィンランド(ワインの地)と名付けた。これはヴァイキングが到達した場所に
葡萄が生えていたからである。
この地を発見したのはグリーンランドに入植していたヴァイキングであり
彼らの中からこの地に移住しようとする者が現れた。
ヴァイキングにとってヴィンランドは相当魅力的であっただろう、気候はグリーンランドより
温暖であり、あたりにはグリーンランドでは貴重な木材となる木がそこら辺に生い茂っていたからだ。
しかし、一つだけグリーンランドやアイスランドと違う点があり、それが入植に失敗する理由となった、
それは原住民の存在である。
ヴァイキングが到達した場所にはまとまった数の原住民がいた、一方ヴァイキングは
たしかに彼らが持っていない鉄器を保有しているが当時の船の運搬能力では
運べる物資と人員は限られており、さらにグリーンランドの鉄はノルウェー本国から
輸入していたので、相当な貴重品だったのである。最初はなんとか彼らと友好的に接触しようとしたが、文化の違いもあり争いに発展する。
数では劣っていながらも鉄器を使い彼らを撤退に追い込むも受けた損害は少なくなく
彼らは植民地の放棄を決定、二度と植民地を築こうとしなかった。
ここからもわかるように原住民のいる地に植民地を築くにはまとまった人数と軍事力が必要なのである、たかだか鉄器ぐらいでは数で勝る原住民に対して優位に立つことはできない。しかし、当時の技術では大人数で大西洋を越えることなど不可能であったので
彼らの試みは初めから失敗だったのである